検査キットには2つのタイプがあります
病院・クリニックへ行かずに在宅で郵送検査を受けられるキットは、様々な種類の性病・ガン等をチェックする事が可能。多彩なラインナップとなっています。
製品は、次の2タイプに大別出来ます。
- 単種目用(1種目の性感染症について、調べる事が出来ます。)
- 複種目用(複数の種目について、まとめて調べる事が出来ます。)
製品の例(単種目と複種目)
単種目キットの例
STDチェッカー タイプG(女性用)
1種目:クラミジア
¥4,860
複種目キットの例
STDチェッカー タイプA(女性用)
2種目:クラミジア、淋菌
¥5,940
まずは、ポピュラーな性病に着目しましょう
利用にあたっては、実際に自分自身に発生している症状をもとにして、感染が疑わしい性病(STD)を予想してチョイスする事となります。
でも、もしかしたら、どのキットを選ぶべきか、迷ってしまう事もあるかもしれません。
なぜなら、いずれの性病も、からだに現れる症状が似ているからです。
共通する症状の例
(クラミジア、淋病、トリコモナス、カンジダなど。ごくざっくりとした症状例です。)
男性
- 尿道のかゆみ・痛み・熱感・不快感
- 排尿時の痛み、違和感
- ペニスからの膿
- 睾丸、精巣部の腫れ
女性
- オリモノの異常(白っぽい、粘液性・膿性)
- 生理痛が重くなる。不正出血、下腹部の痛み・違和感
- 性交渉時の痛み
- 喉の腫れ、痛み、発熱
ヘルペス、梅毒には、次のような症状が見られやすいとされています。
(男女共通)
喉、性器、肛門に水ぶくれ、ただれ。痒み、激しい痛み
もちろん実際は、各STDごとに、異なった症状の特徴が見られます。
出方については、多少の個人差もあるでしょう。
でも、症状の傾向はよく似ています。素人診断は禁物です。(と言うかムリでしょう)
そして、専門家じゃないと、具体的な病気の特定は、なかなか出来ないと思います。
そこでですが。
検査キットの選び方、目安については、
まずは、ポピュラーな性病をベースにして検討してはいかがでしょう。
クラミジア、ヘルペス、淋病がポピュラーです
厚生労働省が公表している性感染症報告数によると。
日本で圧倒的にポピュラーな性病はクラミジア。次いで多いのがヘルペス、淋病です。
参考~国内の性感染症報告数のTOP5は下記の通りです。
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総数 24,396(男性11,723 / 女性12,673) |
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総数 9,174(男性3,619 / 女性5,555) |
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総数 8,298(男性6,654 / 女性1,644) |
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総数 5,730(男性3,662 / 女性2,068) |
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総数 4,559(男性3,174 / 女性1,385) |
上記は、厚生労働省のウェブサイトを元に編集したものです。
(定点報告(特定の医療機関から集計)/但し梅毒のみ全体報告)
(出典:厚生労働省ホームページ 性感染症報告数/2018.3現在)
性器部や喉などに、痒み、痛み、違和感などの症状が出ていて、STDの関与を疑う場合は、
まずは、クラジミアや淋病について検診を受ける事がオーソドックスでしょう。ちなみに、この2種がセットになったキットも発売されています。
なお、梅毒の罹患者が年々飛躍的に増加しています。
HIV、コンジローマほか
HIV(エイズウイルス)
日本におけるHIV(エイズ ウイルス)感染者数の増加は、先進国の中でも群を抜いているとされています。 誰しも留意すべきSTD です。感染した直後の数週間のあいだに、発熱や倦怠感といった、まるでカゼにかかったような症状が出る事がありますが、 その後、特別目立つ症状が数年間出ない場合があります。なお、この期間を「無症候期間」と言います。
従いまして、一般人がHIVの感染の有無を判断する事は極めて困難だと考えます。特に、風俗店をひんぱんに利用する方や、多数の人との性交渉を行なっている方は、定期的に検査をするなどしてお気をつけ下さい。
尖圭コンジローマ
厚生労働省の定点報告によると、クラミジア、淋病、ヘルペスに次いで第4位の感染者数です。良性型のヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で、 性器や肛門、口腔などにイボが出来る性病です。カリフラワーのようなイボイボが発生したならば、コンジローマが疑われます。なお、尖圭コンジローマを検査するキットは、当サイトではご紹介しておりません。
子宮頸がん
この癌の原因は、悪性型ヒトパピローマウイルス(HPV)。性交によって感染します。HPVや膣細胞を調べる子宮頸がん検査キットがあります。
国内メーカーの検査キットをお考えになるべきでしょう
本サイトでご紹介している【郵送検査キット】は、被験者が自己採取した検体を、行政の認可を受けた専門機関に郵送して判定を受けるシステムです。
基準を満たした専門機関(登録衛生検査所)で、臨床検査技師によって実施される【郵送検査】の方法は、いわばハイテクを駆使した高品質な健康診断(一次検診)です。その手法を簡単に言えば、スクリーニング(ふるいにかける。選別)。つまり、からだに発生している異常の要素を見つけ出して、性病やがんなどの病気に罹患している疑いを指摘する検査です。
具体的な医学的病名を特定するための診断ではありません。ご留意下さい。
ちなみに、厚生労働大臣の無認可の「自己検査キット(その場ですぐに判定結果が分かる製品など)」もあります。海外輸入製品なども通販で手に入るようです。
最終的には、自己判断・自己責任にて利用することとなりますが、その検査精度や安全性については吟味すべきです。慣れていない方、よくわからない方は、まずは、行政より認可を受けた国内メーカー製品を選択すべきでしょう。
関連ページ:検査キットのブランドについて