良性型と悪性型がHPVにはあります

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、現代において100種以上が確認されています。男性・女性ともに、主に性交渉によって感染するとされています。

女性においては、大多数が感染経験者だとされている、ある意味ポピュラーなウイルスです。その大部分は、人が持つ免疫力によって体内から除去出来ますが、一部は頑固に残ります。(持続感染)

HPVには、良性型と悪性型(高リスク型)があります。

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良性型は、尖圭コンジローマ(性病・STD)の要因になります。

悪性型は、子宮頸がんを発症する要因となります。

特に女性の方は、定期的に検査を行なう等、ヒトパピローマウイルスに注意するべきでしょう。

尖圭コンジローマ(性病)

自覚症状があまり無いとされる尖圭コンジローマですが、性器部分(大小陰唇、膣前庭、膣、子宮頸部)や、肛門部、口の中などに、 乳頭状や、ニワトリのトサカ、あるいはカリフラワーのような「イボ」が生成されます。性交渉全般・類似行為によって感染する性病(STD)です。

潜伏期間が数ヶ月に及ぶ事があり、発症(イボの生成)しない場合もあります。また、別段治療を行わなくても、自然治癒するケースもあるそうです。 「痒い・痛い」といった自覚症状が少ない事は、ある意味、幸いかもしれません。

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しかし、放っておくと、イボがどんどん増えていく事があるので厄介です。薬剤使用や、 外科的手術によるイボの切除といった治療を行いますが、イボが増殖しすぎると治療が難しくなる事があります。

また、尖圭コンジローマは、再発性・転移性が大変高い性病です。 イボの除去を行ったとしても、3ヶ月以内に2~3割の女性の方が再発するとされています。

なぜなら、体内から「HPV(ヒト・パピローマウイルス)を完全に取り除く事が困難だからです。

子宮頸がん発症のリスクがあります

悪性型(高リスク型)HPVの感染が持続すると、細胞の異常な変化(異形成)が発生します。 そして、それが長い年月(平均10年間余り)をかけて進行していった場合、子宮頸がん となる場合があります。 国内では近年、20~30代の比較的若い世代の女性に増えているそうです。

子宮頸がんを発症すると、死へ至るリスクが飛躍的に高まります。

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しかしそのいっぽうで・・・・

乳がんやその他のがんとは異なり、予防出来る可能性が極めて高いとされています。

なぜなら、仮に悪性型HPVに感染していたとしても、細胞の異形成を出来るだけ早い時期に発見して、 適切な治療を開始する事により、細胞のがん化を回避する事が可能だからです。

悪性型HPVを調べる検査キットについては、子宮頸がんのページ でご紹介しています。

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